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魚はヘルシーでおいしく、食べ方も様々です。
でも刺身や切り身でいただくのは抵抗が無くても、丸ごと1匹で出される魚料理はどこから箸をつけて良いのか迷いますね。

家族だけの食事なら気を使う必要もありませんが、親しい人との会食の席ではマナーも気になります。

これで良いのかな?と周囲を気にして食べていると、味もよく解らなくなってしまいますね。堅苦しいマナーを覚えるというよりは、ポイントだけ抑えてきれいな食べ方を目指せば焼き魚でも煮魚でもおいしく食べられますよ。

知っておきたい魚の食べ方のコツ

自由な食べ方なら箸で魚を動かしたり、上手く行かない時は手を使ってみたりと手早く口に出来る道を探すと思います。

鮎の塩焼きのように串に刺された焼き魚を出店で買って食べるなら、豪快に噛みついても全く問題はありませんが、同じ鮎の塩焼きでも串が外され長方形のお皿に盛られたらもうそういう訳にはいきませんね。

お頭付きの魚を食べるにはコツがあります。

  • 魚はあまり動かさない(ひっくり返さない)
  • 皮や骨などは一か所にまとめておく
  • 中骨などの大きな骨は手を使ってもOKですが、おしぼりで汚れを拭き取ったり懐紙などがあれば利用して手の清潔を意識する

この3つが守られていれば、少々食べる順番が違っても目立ちませんし、最低限のマナーは守られています。

魚を食べる機会に意識してみてくださいね。

口に入った小骨はどうしたらいい?

魚を食べていて一番面倒に感じるのが小骨の処理ですね。
最近では小さな子ども向けに、あらかじめ小骨が取り除かれた切り身魚もスーパーなどで売られています。

まずおいしい魚を子どもに知ってもらうために利用するにはとても便利ですが、ある程度の年齢になったら、自然の姿のままの食べ方も身に着けておくと食育になると思います。

小骨が口に入った場合は大人でも不快になります。
そのまま口から吐き出すのはやはりマナー違反ですね。みんなが囲む食卓に口から異物を取り出すには、それなりの配慮が必要です。

使うのはです。
まず片手で口元を隠しながら箸で口の中の骨をつまんで出しましょう。他の骨や皮などをまとめておいた場所にそっと置いておくのがスマートです。

硬い皮なども同じように箸を使って口から出しますが、あまり大きいものではやはり見苦しく感じますから、最初から食べられない皮などは除けておくと良いですね。

きれいな魚の食べ方

堅苦しいマナーはちょっと苦手と思われるかもしれませんが、コツさえ覚えれば思っていた以上に理に適った食べ方になります。
「魚がきれいに食べれる人は育ちが良い」なんて言葉も耳にしますね。
食事は大切な人と楽しく過ごす時間でもありますから、きれいな食べ方を知って損はないと思います。
焼き魚と煮魚を例にきれいな食べ方をご紹介します。

■焼き魚

まず焼き魚は頭を左にしておきます。

  1. 背ビレや胸ビレなどは最初に箸で外す
    この後骨などもまとめられるように、お皿の隅に固めておきます。
  2. 箸を中骨に沿って頭側から尾の方へと線を描くように入る
    こうすると背中側と腹側の身が離れて食べやすくなります。
  3. 頭の後ろから食べ始め尾の方へと横に食べ進める
    身がほぐれやすく、細かくバラけにくくなります。
  4. 上の身を食べ終えたら、中骨を箸で持ち上げ下の身から離し、次に箸で尾の骨を挟んで折り、頭はつけたまま身から外す
  5. 外した頭と中骨は皿の隅にまとめ、下の身を食べる
    途中、小骨や皮など食べられない物は全て同じ場所にまとめておきましょう。

中骨を折る時や、頭が大きい魚で箸で持ちあげるのが難しい場合は、懐紙などがあれば利用しても良いですし、なければ直接手で触れても問題ありません
その場合は必ずおしぼりでよく手を拭いて食事を続けましょう。

■煮魚

煮魚も焼き魚と食べ方は一緒です。
ただ煮汁があり、柔らかい身は崩れやすいので難易度は少し高めかもしれません。

注意点は2つです。

  1. 煮汁でテーブルを汚さないようにする
  2. 崩れて細かくなった身は集めて出来るだけ口にする

煮汁にたっぷりと絡めて食べるととてもおいしいですが、滴り落ちる程付けてしまうとテーブルやお皿を汚してしまいますね。
少量に留め、食べ終わりまできれいな状態をキープしましょう。
柔らかい身は箸を入れる度に細かく煮汁に散ってしまいがちですが、時々箸で集めて一口にまとめて食べれば、煮汁も汚さないままきれいに食べられます。

 

難しいようで、慣れればとても簡単な食べ方です。
きれいな食べ方を意識すると、自然と無駄のない食べ方に繋がりますね。
魚の栄養はますます見直されています。きれいに食べると、周囲の好感度もグッと上がりますよ。

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