昔から日本人が好んで食べてきた和食ですが食べ方にはマナーがあります。
和食に限らず西洋料理や中華料理などどんな料理にもそれぞれのマナーがあり、マナー違反にならないように食事をすることが大切です。
意外と知られていない和食のマナーについて紹介していきますので、マナーに気をつけて食事をしましょう。
<目次>
持つ器と持たない器がある?
意外に知られていない和食のマナーですが、使う器によってもルールがあります。
和食では器を持って食べるというマナーがありますが、全ての器を持って食べるという訳ではありません。
小皿やお椀などの手のひらより小さいサイズの器は持ち、魚や串物・てんぷら皿などの大きなお皿は持たずに食べます。
しかし、ご飯が盛られている器は大きな皿でも丼ぶりでも大きさに関わらす持って食べるのが和食のマナーになります。
また、お皿を持たないで手を受け皿にすることはマナー違反と言われますが、豆腐などの柔らかい食べ物を箸で掴むことに不安がある場合は、壊紙(かいし・和菓子などの下に敷かれている和紙)を添えて皿代わりにすると美しく素敵な女性として見られますよ。
和食のマナーとして懐紙を持っておくのもいいですね。
食べる物によってマナーは違う?
和食料理が運ばれてきたら、箸は上下に割ります。そして蓋付の器の蓋は全て取り、膳の外に置きます。
和食は食べる物によって食べ方のマナーがありますのでキレイで上品に食べられるようになりましょう。
■前菜
前菜には難しいマナーはありませんが、キレイに見える工夫もされていますのでなるべくキレイに食べるようにしましょう。
■刺身
刺身は味が淡泊な物から順番に食べるようにします。
白身魚を最初に食べ、赤身魚を最後に食べるのがオススメです。
■焼き物
焼き魚は左側から少しずつ食べ、魚を裏返すことはせずに中骨を箸でうまく剥がして皿のすみに置きます。
■天ぷら
天ぷらの盛り合わせは手前から盛り付けを崩さないように食べます。
エビは壊紙で尾を挟み、身と尾を分けてから口に運びます。
これだけはしないで!箸の使い方マナー違反
和食は箸を使って食事をしますが、その箸の使い方を間違えている場合も…。
箸の持ち方だけでなく使い方でのマナー違反も紹介しますので、マナーを守って箸をきちんと使いましょう。
- 握り箸:箸を棒のように握って持つ
- 迷い箸:どの料理を食べようかと迷い器の上を箸で行ったり来たりさせる
- 寄せ箸:器を箸を使って移動させる
- 刺し箸:料理に箸を突き刺して食べる
- 探り箸:器の中で箸をかき回し、好きな具を探す
- 立て箸:ご飯に箸を立てる(ただし亡くなった人へご飯を供えるときに立て箸をします)
- 噛み箸:箸の先端をかむこと(端の寿命を縮めるだけでなく、見ている人に不快な思いをさせます)
- 涙 箸:汁気の多い料理をつかむ時に汁をたらしながら口に運ぶ
たくさんある箸の使い方マナーですが、決して難しいマナーではありません。
簡単なマナーばかりなので、きちんとした箸の使い方の習慣をつけるようにしましょう。
いかがでしたか?
マナーとはいえ、あまりにもこれはダメ、あれはダメと言っては美味しい食事も楽しくありませんよね。一番大切なことは、美味しくご飯を食べることです。
最低限のマナーを守って、楽しく美味しく和食をいただいてくださいね。