太ももやお尻にできるセルライト。
肌が凸凹として見た目も悪く、運動や食事に気をつけてダイエットをしてもなかなか解消できない厄介な存在です。
セルライトはどうしてできてしまうのでしょうか?
<目次>
セルライトって何?
セルライトは太ももやお尻、お腹に現われる症状で、皮膚がオレンジの皮の様にボコボコと波打って見えるのが特徴です。
実は普通の脂肪とセルライトは同じもので構成されているので、医学的にはセルライトは特殊なものではなく普通の脂肪だと考えられています。
それではなぜ、セルライトは肌が凸凹になってしまうのでしょうか?
セルライトのできる原因とメカニズム
人の肌は外側から表皮・真皮・皮下組織となっており、脂肪細胞は皮下組織に存在します。
脂肪細胞の間には毛細血管と毛細リンパ管が網目の様に張り巡らされており、栄養や酸素を脂肪細胞に運んだり不要な水分や老廃物を脂肪細胞から運び出したりする役割を担っています。
しかし、脂肪細胞が肥大化することにより毛細血管や毛細リンパ管が圧迫されて老廃物が溜まり、代謝の悪い脂肪細胞になってしまいます。
代謝が悪くなることで脂肪細胞がますます肥大化してしまった状態が、いわゆるセルライトと呼ばれるものです。
セルライト化してしまっても脂肪細胞であることに変わりはないのでダイエットや運動で落とすことができるはずなのですが、もともと皮下脂肪は内臓脂肪に比べて落ちにくい上に代謝が悪くなっているのでセルライトは落とすことができない、と言われているのです。
セルライトのタイプ
セルライトは大きく4つのタイプに分けられます。
■脂肪型セルライト
セルライト全体の約50%を占めているタイプです。
肥満で老廃物が脂肪細胞に溜まることが原因なので、一般的なダイエットを行ってセルライトを解消します。
比較的セルライトを落としやすいタイプだと言えるでしょう。
■むくみ型セルライト
女性に多いタイプで、全体の約35%を占めています。
冷えやむくみによって脂肪細胞の周りに老廃物や水分が溜まることが原因で起こるセルライトです。
マッサージによって代謝を良くすることで解消が期待できます。
■線維化型セルライト
全体の約10%を占めており、脂肪細胞の周りにコラーゲン線維が絡みついてしまうので特にボコボコ感が目立つタイプです。セルライトができた後に処置せずに長期間そのままにしていた場合に起こることがあります。
自分で解消するのが難しく、エステサロンなどで除去することをオススメされているタイプです。
■筋肉質型セルライト
一番少ないタイプで、全体の約5%ほどです。
体を鍛えていた人が運動を止めた後に急激に筋肉が落ちてしまうことが原因で起こり、脂肪細胞がセルライト化してしまいます。
一番、解消が難しいタイプでもあります。
いかがでしたか?
セルライトはタイプごとに解消法も違ってくるので、まずは自分がどのタイプのセルライトかを見極めることから始めましょう!