気づいたら歯を食いしばっている人、いませんか?
仕事中や何かに集中している時、もしくは睡眠中など無意識のうちに歯を食いしばってしまう癖がある人は少なくありません。
単なる癖であれば問題ないのでは、と思うかもしれませんが、身体的不調や歯の痛み・すり減りなどにもつながってしまうのでよくありません。
今回は、歯の食いしばりの原因と治し方について紹介したいと思います。
<目次>
歯を食いしばってしまう原因は?
無意識に歯を食いしばってしまうのにはいくつかの原因が考えられますが、主な原因は緊張やストレスです。
人はストレスや緊張を感じると交感神経が優位になるので、口周りの筋肉が緊張して食いしばりが起きやすい状態になってしまうのです。
また、緊張やストレスと食いしばりにより緩和しているとも考えられています。
また、かみ合わせが悪くてしっかり噛むことができないと、脳がしっかり噛めるようにと噛む力を強くします。
その結果、食いしばりの力も強くなってしまい様々な症状が現れてしまうことがあります。
歯の食いしばりが引き起こす様々な症状
頻繁に歯を食いしばると様々な症状が現れます。
- 歯の根元や歯そのものが割れてしまう
- 歯がすり減る
- 物を噛む時に痛みや違和感がある
- 歯の詰め物が割れたり欠けたりする
- 歯周病が悪化する
- 表情筋に影響を及ぼし、ほうれい線が目立ったり顔が大きく見られたりする
- 顎が痛くなったり顎関節症を引き起こしたりする
- 肩こりや偏頭痛が起こる
- 耳鳴りや目の奥の痛みが起こる
口の周辺のみならず目や耳、肩などにも様々な症状が起こってしまう可能性があります。
歯の食いしばりの治し方
歯の食いしばりは無意識のうちにやってしまうことなので、治すのもなかなかに難しいもの。
まず、日常生活での対処としては「自己暗示」が簡単な方法でしょう。
自分の中で「歯を食いしばらないように」と心がけて口周りを意識するだけでも食いしばりの頻度が減り、睡眠中の食いしばりも減らすことができると言われています。
また、食いしばりの原因の一つであるストレスを発散する方法を考えることも大切です。
趣味や自分の好きなことなど、なんでも良いのでストレスを上手に発散する方法を見つけることで、食いしばりを少なくできる可能性があります。
他に、筋肉を解すための全身ストレッチも効果があります。
歯の食いしばりにより首や肩がこることがありますが、逆に首や肩がこっていると食いしばりが起きやすくなるからです。
寝ている間の食いしばりには、マウスピースを付けるとダメージを軽減できます。
歯科医院で歯の型を取る必要がありますが、保険適用なので5,000円前後の費用で作ってもらえます。
いかがでしたか?
歯の食いしばりは百害あって一利なし!
日常生活での対処法を行い、少しづつでも治していきましょう。