少しでもヘアケアを怠ると髪は正直に反応します。
髪が傷んでいると5歳以上は老けて見えると言われています。
ヘアースタイルが思い通りに行かない日は、1日中気持ちも滅入りがちになることも…。
やはりハリとつやのある髪に憧れます。
こんなはずじゃなかった!とならないように髪が傷む原因を探ってみましょう。
<目次>
髪の傷みとはどんな状態?
枝毛や切れ毛、全体のパサつきなどまとまりにくい状態を「髪が傷んでいる」と表現しますが、髪の内部はどのような状態になっているのでしょうか。
髪は1本1本「キューティクル」という薄い膜で覆われています。
紫外線などの刺激から髪を守り、水分の蒸発を防ぐ役目があります。
髪の毛の主な成分はタンパク質からできていますが、一番外側のキューティクルが剥がれてしまうと途端に栄養や水分が外に流れてしまいます。
枝毛や切れ毛はキューティクルが剝がれた部分から引き起こってしまうのです。
キューティクルを守らなければ美しい髪はキープできません。
薄い膜を保護するためにはケアも欠かせないという訳です。
髪が傷む原因とは
髪表面のキューティクルはちょっとしたダメージで傷ついてしまいます。
髪が傷む原因を知るのも美髪への近道ですね。
■パーマやヘアカラー
パーマ液やカラーリング剤にはキューティクルを広げる作用があります。髪内部に薬液を浸透させてヘアスタイルを決めています。
施術を行った後はトリートメントやヘアオイルなどでケアを念入りにしましょう。そのままにしておくと、キューティクルは開いたままとなり髪のダメージが進行してしまいます。
■ドライヤーの熱
キューティクルは熱に弱いという性質があります。
長時間の使用や1か所に集中的に熱を与えるのもダメージの元となってしまいます。
だからと言って自然乾燥も禁物。
髪の毛が濡れている時にキューティクルは膨れ上がり、少しの刺激で剥がれてしまいます。濡れたままで寝てしまうと枕と擦れてキューティクルはボロボロになってしまいますね。
髪に10%程度の水分を残す気持ちでドライヤーは切り上げるのが理想です。
■紫外線
髪も日焼けします。肌と違ってヘアサイクルは年単位と長く、一度受けたダメージは蓄積されてしまいます。
元々がダメージヘアの場合は髪内部までダメージが進み、修復が難しくなってしまいます。
帽子や日傘など紫外線対策は欠かさないようにしましょう。
■シャンプーの成分と仕方
塗れた髪はダメージを受けやすい状態です。指で髪を引っ張ったりタオルドライで強くこすらないように注意しましょう。
シャンプーの成分が強すぎる場合もありますから、洗浄力が強すぎるシャンプーはできるだけ避けたいですね。
ダメージ対策でつややかヘアーを目指す!
髪のダメージケアに即効力があるものは存在しません。毎日のケアの積み重ねによって作り上げられます。
髪が傷んでいると感じたらまずは傷みの原因となるものは避け、頭皮と髪に栄養をたっぷり補給しましょう。
シャンプーも刺激となりやすいですから、手の平で一度泡立ててから使うと良いです。撫でるように優しく洗うのがオススメです。
頭皮は指の腹を使ってマッサージをイメージして洗いましょう。湯船で温まった後の方がより血行促進効果が期待できます。
リンスやコンディショナーは髪表面の保護をする役割があります。髪にツヤを出すと同時に水分を外に逃がさない働きをしてくれるので、壊れやすいキューティクルを保護する強い味方と言えます。
トリートメントは髪の内部を補修し、髪に栄養を送り髪質もコントロールできます。
シャンプー後はキューティクルが開いていますから、まずトリートメントで髪内部をケアします。その後にリンスやコンディショナーで表面を保護するといいでしょう。
シャンプー以外は頭皮に付かないように注意してください。
せっかく毛穴をきれいにしたのに、またリンスなどの成分が付着すると毛穴詰まりの原因となってしまいます。
乾燥によるダメージが気になる場合はタオルドライの後に育毛剤を利用しても良いですね。
洗い流さないトリートメントも髪を保護してくれます。
ドライヤーはキューティクルの流れに沿って、髪の根元から毛先に向けて温風を当てましょう。冷風と温風を適度に切り替えながら乾かすと熱によるダメージも軽減できます。
髪のダメージの原因を理解すると、毎日のケアも変わってきます。
忙しい時はついつい手を抜いてしまいがちですが、バスルームで一日の疲れと汚れを落とすのはリラックスにも繋がります。
できるだけ優しい成分で気持ちよくケアをすると、理想のつややかヘアーになれる日も近づきますよ。