誰でも一度や二度は経験したことがあるはずの「指のささくれ」は、見かけはとても小さいですがとても痛いですね。
ささくれは着替えをするときも服に引っ掛かりやすいので、無理に引きちぎりたくなりますが、引きちぎったり剥いたりするのは間違った対処方法になります。
ささくれの原因や正しい対処方法を紹介しますので、ささくれができてしまった時の参考にしてください。
<目次>
指のささくれって何?原因は?
ささくれとは爪の根元の皮膚一部が剥ける状態のことを言います。
手の指にできることが多く、少しのささくれでも引っかかったり、ぶつかったりするととても痛いのが特徴です。
ささくれができる原因はいくつかありますが、一番の原因は「乾燥」です。
食器洗いや風呂掃除などの水仕事をすると、手の指は乾燥しやすくなります。
特に、食器洗い洗剤は食器の油をきれいに落とすと同時に手の脂分も洗い流してしまいます。
そこで、ゴム手袋を着用して食器を洗うと乾燥を防ぐことができます。
乾燥の他にもささくれができる原因は以下の通りです。
原因1■栄養不足
皮膚を作るタンパク質、髪や肌を健康な状態にするために働くビタミン・ミネラルが不足するとささくれはできやすくなります。
原因2■ネイル
ネイルを落とす時に使う除光液がささくれの原因になることも。
アセトンという油分を取る成分が含まれている除光液を使った後は保湿することが大事になります。
原因3■冷え
冷えによる指先の血行不良によって、指先まで血液や栄養が行き届きにくくなると言われています。
そして、栄養が届きにくいことでささくれもできやすくなります。
指と指の付け根の間にツボがありますので指圧すると指先が温まります。
また、体全体を温めると指先も温まりますので、できるだけ冷たい物は控えて温かい食べ物や飲み物を摂取しましょう。
指のささくれができると親不幸?
古くから「ささくれは親不幸の子供にできる」と言われています。
実はこの言葉には二つの説があるそうです。
一つめの説には、夜更かしや偏った食事が原因で体調を崩すとささくれができてしまうため、親の言うこと聞かずに不摂生な生活をするのはやめて身体は大事にしなさいという意味だそうです。
二つめの説は、昔の子供は食器洗いや風呂洗いの水仕事の他に農作業なども手伝うのが当たり前であったため、ささくれができると痛くて手伝いができなくなるので、親不孝と言われるという説があります。
どちらの説にしても、身体を労わりタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素を積極的に取り入れることが大事だということになりますね。
乾燥がささくれの一番の原因になりますので、毎日の保湿ケアも忘れずに行うようにしましょう。
ささくれができたときの対処方法は?
ささくれができると無理矢理引きちぎってしまいたくなりますが、ささくれは小さいわりに剥いたりちぎったりするととても痛いです。
痛いだけでなく化膿することもあり、治るのにも時間がかかります。
早い段階で正しく処理をし化膿を防止しましょう。
ささくれができてしまったら、「先の細いハサミで根元からカット」するのが一番いい対処方法です。
引きちぎると必要以上に皮膚を剥がしてしまうので、ばい菌や化膿の原因になることも。
ささくれをハサミでカットした後は「保湿」後に絆創膏で保護し、傷口がある場合は軟膏を塗ってから絆創膏で保護してください。
ささくれができた時の対処方法は比較的簡単なので、悪化する前に対処しましょう。
また、ささくれができないような身体を作るために、日頃からタンパク質やビタミン類、ミネラルを摂取すると身体の中からささくれを予防することができます。
まとめ ささくれは身体の中から予防し、できでしまったらしっかりケアを
ささくれは身体の中から予防することもできるんですね。
水仕事をする時にはゴム手袋の着用と保湿ケアをきちんと行い、ささくれができないようにタンパク質・ビタミン類・ミネラルの摂取をしていきましょう。
そしてささくれができてしまった時は、無理に剥いたり引きちぎったりせずにハサミでカットし絆創膏で保護しましょう。
化膿した場合や痛みが酷いときは我慢せずに医療機関を受診することをオススメします。