足の巻き爪が痛くてせっかく買ったお気に入りの靴が履けない!歩くのも苦痛で悩んでいるという方は年齢問わず増えています。
おしゃれを意識して合わない靴を無理して履いている女性に多い症状なのかと思いきや、男性でもなりやすい人は多く、たかが巻き爪と甘く見ていると歩行困難になるほど深刻な症状に発展してしまう可能性があります。
まだ症状が軽いうちに対処していかないと、日常生活までままならなくなってしまいますから、正しいケアで改善していきましょう。
<目次>
巻き爪の原因
巻き爪の原因はひとつではありません。
生活習慣によるものであったり、運動による負担であったり、年齢や遺伝などが関係しているケースもあります。
■爪の切り過ぎ
つい深爪をしてしまう方は注意が必要です。
深爪が原因で指の先端の肉に爪が当たり成長が妨げられ、変形しながら伸びていくため指を傷つけ痛みが現れてしまいます。
この深爪がきっかけで巻き爪になるケースがとても多く、爪は白い部分を少し残す位で切る方が良いですね。
■合わない靴を無理して履く
軽くて自分の足にフィットする靴を履いていれば問題はありませんが、爪先が尖っていたり足の形に合わない靴を履いていると、爪の形が変形していってしまいます。
ヒールの高い靴やサンダルも爪先への負担が大きく、正常な爪の成長を邪魔してしまいますね。
■爪先に負担が掛かるスポーツや歩き方
足に掛かる力が均等ではない場合、バランスが崩れてトラブルになってしまいます。
爪先立ちで全体重を支えて踊るバレエや、爪先で強く踏ん張るようなサッカーやバスケットボールなどに熱中している場合は巻き爪になるリスクも高いと言えますね。
■加齢
年齢と共に体の水分量は減ってしまいます。爪は乾燥すると縮む性質があるため、変形しやすくなってしまいます。
■遺伝の可能性
稀なケースですが、遺伝という可能性もあります。
巻き爪になりやすい爪の性質を引き継いでしまった場合は爪が変形しやすいと言えますから、注意が必要ですね。
自分でできる対処法
巻き爪の痛みはなったことがある人にしかわからないと言われています。
つらい痛みを抱えたまま日常を送るのはつらいですね。
巻き爪が痛くてもすぐに病院に行けない時におすすめの対処法をご紹介します。
■靴下を変える
5本指ソックスや足袋ソックスは巻き爪に多い親指だけを他の指と離せるので、余計な圧が掛からず痛みを和らげてくれる効果が期待できます。
外出の時以外はできるだけ足を解放するように、自宅ではなるべく素足で過ごす方が巻き爪の改善になりますね。
■コットンパッキング
巻き爪の対処法として良く知られているのがこの方法です。
お風呂上がりなど爪が柔らかくなっている時に、爪が当たって痛い指と爪の間部分にコットンを小さくちぎって詰めます。
毎日続ければ軽度の巻き爪なら症状の改善が見込めますよ。
■爪切り
爪をきれいに見せようと角を落とし丸くカットすると、伸びていくうちに湾曲していってしまう可能性があります。
角をあえて残すスクエアカットを意識すればごく軽い症状の巻き爪なら丸まらずに成長してくれますよ。
巻き爪予防にもおすすめです。
■巻き爪対策グッズを利用する
テープやワイヤーなどを使って巻き爪を矯正してくれるグッズが市販されています。
巻き爪の状態にもよりますが、痛みを軽減しながら爪の形を矯正してくれるのでとても便利です。
ただある程度爪が伸びてからじゃないと使用できないタイプもありますから、購入前に良く確認した方が良いですね。
自分での対処には限界がありますから、症状がひどく痛みが軽減されない場合は迷わず病院を受診しましょう。
皮膚科でも診てもらえますが、重症の場合は外科での診察を勧められるかもしれません。
医師の診察に委ねましょう。
巻き爪にしないための予防法
巻き爪は1度治してもまた同じように繰り返してしまう場合があります。
また両親のどちらかが巻き爪で、よく似た爪の性質を持っていると自覚されている方は、早くから予防対策をしておきたいですね。
変形して痛みが出始めるとつらいですから日頃からケアを心掛けるのがおすすめです。
まずは爪切りですね。
深爪は避け、スクエアカットを習慣にしましょう。
そして靴。
爪先に負担がかからない歩きやすい靴を選ぶと良いですね。
保湿ケアも忘れてはいけません。
乾燥が進むと変形の元となり、肌と同じく爪にも保湿が大切です。お風呂上がりなどにボディケアと合わせて爪までしっかりクリームやオイルを伸ばしましょう。
巻き爪は症状が軽い内に対処できれば、強い痛みも感じずに元の爪の形まで戻せます。
この位なら大丈夫と呑気に構えていると病院での治療が必要になってしまうかもしれません。
普段から注意して予防法を実践していれば、足に余計な圧が掛からず、健康的に過ごせると思います。
どうしても合わない靴を履かなければならない時や、爪先に強い負担を掛けたと感じた日はお風呂にゆっくり浸かり、血行を良くしてたっぷりの保湿でスペシャルケアをしてあげましょう。
自分の爪先までよく観察するのも大切ですね。