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「老け」は加齢だけが原因ではない!?
年齢を重ねる毎に気になる「しみ」「しわ」「たるみ」。
肌の老化は女性の大敵ですよね。
では、その「老化」が加齢によるものだけではない事を、皆さんはご存知でしょうか?
実は、子供の頃から浴びている紫外線の影響が大きいという事が、近年の研究で判明しています。
知っているのと知らないのでは大違い!肌の老化をもたらす紫外線について一緒に学んで行きましょう。
光老化ってなに?
紫外線による老化を「光老化」といいます。
これは、加齢による自然の老化とは違い、紫外線を浴びる事によって皮膚にダメージが与えられ起こる老化現象の事です。
老化の80%が光老化とも言われており、紫外線を浴びれば浴びるほど光老化は早まります。
紫外線は3つの波長に分類されますが、その中でも地上に届く紫外線には、A波(UV-A)とB波(UV-B)があり、光老化は主に紫外線A波が原因です。
紫外線A波は浸透力が高く真皮層まで侵入します。
肌の深い層まで侵入した紫外線A波は、真皮層のコラーゲンやエラスチンといった肌のハリを構成している主要な繊維を壊す酵素を増加させ、その結果、肌の弾力がなくなり光老化を促進させる原因となるのです。
また、紫外線A波は波長が長く、窓ガラスや雲なども通り抜けるので、曇りの日はもちろん、屋内でも影響を受ける事があります。
夏以外も降りそそぐ紫外線…
日本で紫外線が最も降り注いでいる季節は、炎天下のイメージがある7、8月ですが、実は気温の低い3月頃から紫外線量は急激に増えています。
暑い日が続き太陽の強い日差しがある夏場は、紫外線対策をされている方も多いと思いますが、紫外線量が急増するこの季節から対策をしておかないと、紫外線は毎日蓄積され「光老化」を止める事ができません。
3月で紫外線量が一番多い午前11時頃は、夏場の午後3時頃と同程度の紫外線が降り注いでいます。
さらに降り注いた紫外線は、地表面で反射しています。つまり頭上からだけでなく、下からも紫外線を浴びているのです。
例えば冬のスキー場など、新雪の反射率は約80%と高い数字となっています。
この場合、上空からの紫外線が100とすると合計180もの紫外線を浴びている事になってしまうのです。
気象庁「晴天時UVインデックス(推定値)の時別累年平均値グラフ」
(http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_norm_hour.html)を加工して作成
気象庁「日最大UVインデックス(推定値)の月別累年平均値全国分布図」
(http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_norm.html)を加工して作成
紫外線を上手に防ぐ事が美肌への第一歩
紫外線が原因となる「光老化」ですが、適正なケアをする事で予防する事ができます。
紫外線量が増える3月からは、肌を乾燥させない事が何よりも大切です。
湿度のある夏場とは違い、春めいてきたとは言えまだまだ空気が乾燥している季節。肌が乾燥すると肌本来のバリア機能が働かなくなり、より紫外線の影響を受けやすくなります。
まずは、保湿ケアを重点的に行いましょう。
また、UVケアの商品を使用する際はPAに注目してください。
PAは、プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)の略で、紫外線A波の防止効果を表す目安の数値です。
+の多さが紫外線A波に対する効果の高さを示します。
PAの効果はPA++++までの4段階で表現されていますが、PA+でも「効果がある」とされています。
PAの値が高いほど紫外線は防げますが、その分、肌に負担をかけてしまいます。
UVケアの化粧品で肌が乾燥してしまっては本末転倒ですよね。
その時々の状況によって使い分けるようにしましょう。
光老化はきちんと対策をすれば防ぐ事ができます!
しっかり対策をしてワンランク上の肌を目指しましょう。