髪が広がりやすくなる梅雨。
「朝スタイリングをしたのに、髪がすぐに広がってしまう(泣)」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
梅雨の時期はどうしても湿度が高く、またエアコンの除湿で逆に部屋が乾燥してしまい、髪の毛が広がってしまったり、はねたり、ペチャッとなったりして髪型がきまらない方は多いはず。
そこで、今回は梅雨時期のヘアケア方法についてお教え致します。
<目次>
雨が髪に与える影響
人によって髪質は様々で、毛が太かったり、細かったり、くせがあったりします。
その中で、この梅雨の時期に一番影響を受けやすいのはパーマやカラーリングなどで髪のダメージが多い方です。
薬剤の影響で髪のキューティクルがはがれている可能性が高く、そこから水分が髪の内部に入る事で膨らんだり、コシがなくなる事でぺたっとした状態になる事があります。
特に髪の毛が細い方は根元から水分を含むと全体のボリュームがなくなってしまいます。くせ毛の方も同様にキューティクルの間から水分が入る事で同じ様な状態になる事があります。
ポイントはすぐに乾かす事
髪を洗ってタオルドライをした後は髪が余分な水分を含むまでにすぐに乾かしましょう。
表面だけではなく内側もしっかり乾かして下さい。
おすすめは1000W以上の風量がある物でマイナスイオンを発生させるドライヤーを使うと良いでしょう。
髪が広がる方は、上からあてると広がりにくくなります。くせ毛の方は少し引っ張りながらドライヤーをあてると、うねりが軽減されるはずです。逆にぺたっとなる方は、根元からあてるとボリュームがでます。
髪質にあったヘアトリートメントを使おう
トリートメントを使用すると髪が健康な状態に戻ると思っている方もいるかもしれませんが残念ながら一度ダメージを受けて傷んでしまった髪は元には戻りません。
では何の為にトリートメントを使うのかというと、壊れて元に戻らない髪に成分や栄養分を補って補強する効果があります。
このトリートメントも自分の髪質にあった物を選びましょう。
髪がぺたっとなる方はボリュームが出るトリートメントを選ぶと良いでしょう。広がる方はボリューム落ち着かせるタイプ、髪がぱさつく方は潤いを与えるタイプを選びましょう。さらに、髪の内部まで浸透して整えてくれる洗い流すタイプのトリートメントや、髪へのダメージを軽減させる洗い流さないタイプなどがあります。
栄養バランスを整え健康的は髪へ
ヘアケアで傷みにくい髪をつくる事で外部の環境に影響しない髪をつくる事が一番良い状態です。
その為には髪に栄養を与え、髪表面のキューティクルをしっかり閉じる事が大切です。
髪はキューティクル(毛の外側)とコルテックスとメデュラ(各内部)の3つの層からできています。全ての層の主成分はケラチンというたんぱく質です。
たんぱく質が不足すると髪のダメージや抜け毛の原因にもなります。
体重1kgあたり1g〜1.4g程度必要な為、肉、魚、卵、大豆、乳製品を中心にしっかり取りましょう。
また、亜鉛はたんぱく質を髪の毛の栄養に変える補酵素の1つです。その他クエン酸、ビタミンC、銅、ビタミンB群なども髪の毛の状態をサポートしてくれる成分です。
たんぱく質を中心にバランス良く栄養をとる事が髪にも健康にも重要です。
髪に必要な栄養素を多く含む食品 | |
栄養素 | 食材 |
たんぱく質 | 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品 |
亜鉛 | 牡蠣、納豆、高野豆腐、煮干し、豚レバー、干しエビ、しじみ、ビーフジャーキー 牛肉、ラム肉、海苔、切干大根、抹茶 |
クエン酸 | レモン、ライム、梅干し、いちご、パイナップル、もも、キウイフルーツ グレープフルーツ、みかん、オレンジ |
ビタミンC | アセロラ、パセリ、レモン、いちご、ピーマン、トマト、メロン、柿、ゴーヤ グレープフルーツ、ブロッコリー、じゃがいも、ほうれん草、カリフラワー 小松菜、キャベツ、のり |
銅 | いか、牡蠣、干しえび、ごま、カシューナッツ、バジル、とうがらし、きな粉 |
ビタミンB群 | 胚芽米、豚肉、レバー、まぐろ、たらこ、さば、うなぎ、しじみ、あさり、納豆 卵、バナナ、落花生、モロヘイヤ、牛乳、グリンピース、まいたけ、にんにく |
パントテン酸 | 納豆、うなぎ、たらこ、レバー、卵、鶏ささみ、にじます、モロヘイヤ アボカド、抹茶、牛乳 |
ヘアカラーやパーマ、気候といったさまざまな生活環境にさらされ、100%傷まない髪をキープするのが困難だからこそ、できるだけ日頃から未然のケアを心がけたいものです。
さっそくいまからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。