「いつまでも若々しくキレイでいたい」という願いは、女性の皆さんなら同じですよね。
美しさをキープするためには日頃の食生活や生活習慣は大きくかかわってきますが、特に「スキンケア」に力をいれている方も多いのではないでしょうか。
肌のために化粧水や美容液などの基礎化粧品に気をつかったり、シートマスクなどを使ってスペシャルケアをしたり…
みなさん、工夫をしながら日々お手入れをしていらっしゃるかと思います。
でも、「肌の構造」をきちんと知っている方は少ないのでは…?
肌のしくみや働きをきちんと理解しておくと、今どんなお手入れが必要なのかわかるようになり、お手入れの効率もアップします!
そこで今回は【肌の基本的なしくみとその働き】についてご紹介しましょう。
<目次>
肌の「表皮」について
「表皮」という言葉。化粧品のコマーシャルや美容雑誌などで一度は聞いたことがあると思います。これは、肌の外側にある厚さ約0.2ミリの薄い膜のことで、肌の内側の水分を守ったり、外気からの異物や汚れの侵入を防いだりと肌にとってとても大切な役割をしているのです。
この表皮は外側から内側に向かって「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」という4つの層でできています。
<ハリツヤのある肌を目指すために大切なこととは?>
この4つの層の中でも美しい肌にとって特に大切なのは表皮の一番外側にある「角質層」です。
この角質層は、下の組織から新しい細胞ができてくるとアカとして剥がれおちていく仕組みになっていて、これを「ターンオーバー」といいます。
このターンオーバーは通常約28日~56日周期で行われ、このサイクルが崩れてしまうとシワやくすみなどの原因となってしまいます。
肌のターンオーバーを整えることが、ハリツヤのある肌を目指すのに大切なことなのです。
<「角質層」に効果的なケア方法>
角質層に大切なケアは「水分を与えること」「保湿をすること」「休息を与えること」「保護すること」の4つです。
この4つを徹底してターンオーバーを整えてあげると、シワが目立たなくなったりシミを見えにくくなり、肌の悩みを改善することができますよ。
まずは、洗顔です。
とても基本的なことですが、洗顔をするときには片手いっぱいに泡がのるくらいに洗顔料を泡立てて優しく洗っていくように心掛けましょう。
洗顔後は、すぐに化粧水を手に取り手のひらで温めてから顔に押し込むように塗っていきます。その後、クリームや乳液でしっかりと蓋をして保湿してください。
また、睡眠や水分をしっかりと摂ることもターンオーバーを整えるのには大切なことです。
「寝始めから3時間はぐっすりと眠ること」「1日約1.5~2リットルを目安にこまめに水分補給をすること」を忘れないようにしましょう。
肌の「真皮」について
そして、表皮の内側にある肌の組織部分のことを「真皮」と呼びます。ここには血管やリンパ管、皮脂腺、汗腺などがあり、他にもコラーゲンやエラスチンなどによって肌全体を支える大切な役割をもっているのです。
この「真皮」は「表皮」のさらに奥に位置しているので、化粧品の効果を「真皮」まで届けることは難しいと考えられています。そこで、真皮には「与えるケア」ではなく「防ぐケア」として紫外線対策を行いましょう。
紫外線は表皮だけでなく真皮にまで届いてダメージを及ぼします。そして真皮にある「コラーゲン」にダメージを与え、これが原因でシミやそばかす、シワやたるみなどの肌トラブルを引き起こしてしまいます。
紫外線は夏だけではなく1年中降り注いでいるので、外出の際はUV対策をしっかりと行うようにしてください。
肌の外側の「表皮」と内側の「真皮」。同じ肌でももっている役割や、ケア方法は全く異なります。
それぞれの構造をきちんと理解してそれぞれに合ったケアで健やかな肌を守っていきましょう。