普通に食事をしているだけなのに何故か口の中や舌を良く噛んでしまう。
これってすごく厄介です!
噛んだところが口内炎になってしまうと食事を美味しく食べられない…、同じ箇所を繰り返し噛んでなかなか口内炎が治らない…。
そんな状態が続くと辛いですよね。
でも原因や対策、予防策を知っていれば安心です。
今回は、口の中や舌をよく噛んでしまう原因と、噛まないようにするための対策について紹介したいと思います。
<目次>
口の中や舌を噛んでしまう原因は?
そもそも、「噛む」という動きは無意識に行われるものなのだそうです。
人の顎は、口内にある食べ物を無意識のうちに最適な位置や角度で噛むようになっています。
確かに、「右で噛むぞ」「奥歯で噛むぞ」とひとつひとつ意識することはあまりありませんよね。
同様に、「舌を噛むぞ」なんて思いながら咀嚼する人もいないはずです。
この無意識に行われる動きに何らかの不調が起きると、口の中や舌をよく噛むようになってしまいます。
では不調の原因とは何でしょうか。何によって不調がもたらされているかを探っていくと、口の中や舌を噛まない状態に戻る手がかりになるはず。
この原因は、いくつか考えられます。
■原因① : ストレス
これは、食事中にうっかり…などではなく、日常的に気づくと口の中や舌を噛んでしまう癖の原因として考えられます。
イライラした時に爪を噛んでしまったり、物を投げたりしてストレスを発散するのと同じような行動です。
■原因② : 疲れ
人は疲れると口や舌の動かし方が下手になってしまうことがあります。
そのため、普段通りに口や舌を動かして食事をしているつもりでも思っていたのと違う動きになってしまい、口の中や舌をガリッと噛んでしまうことが多くなるのです。
また、疲れ以外にストレスやプレッシャー、緊張などでも舌や口がうまく動かせなくなることがあります。
これはストレスなどによる神経障害のひとつ。このとき、口の中や舌を噛んでしまうこともあるのです。
さらにストレスにより注意が散漫になり、意識が他に向いていると噛みやすくなります。
気が散っていると、確かに思わぬところに体をぶつけてしまったりしますよね。同じように口の中や舌も、思わず噛んでしまうことにつながります。
■原因③ : 胃腸の疲れ
胃や腸が疲れていて栄養をうまく吸収できないと、体内のビタミンB1が不足することがあります。
そうすると神経に小さな障害が出て筋をうまく動かせず、口や舌をうまく動かせなくなってしまうのです。
■原因④ : 頬のたるみ
加齢による顔のたるみが気になるという方もいらっしゃると思いますが、頬がたるむことで内側も本来の位置より下がってしまうので噛みやすくなってしまいます。
外見では分からなくても内側からたるんでくることもあるので要注意です。
頬のたるみは筋力の低下が原因で起こりますが、加齢以外に咀嚼回数が少なくなることも原因の一つです。
柔らかい食べ物が好きな人や、早食いで咀嚼回数が少ない人は注意してくださいね!
■原因⑤ : 歯のかみ合わせ
もともと歯並びが悪い人が口の中や舌をよく噛んでしまうことがありますが、虫歯の治療や親知らずを抜歯したことでかみ合わせが変化してしまい、口の中や舌を噛みやすくなってしまったというケースもあり得ます。
新しい被せ物や入れ歯が入ったり、歯を抜いた後などは、その状態に慣れるまでに違和感を感じやすいですよね。
この時も頰や舌を噛みやすくなります。
他には、顎関節症(がくかんせつしょう)の人も舌を噛みやすくなります。
顎関節症にかかると、あごのズレが起きる場合があります。すると頬の内側や舌を噛みやすくなってしまうのです。
口の中や舌を噛まないようにするためには?
口の中や舌を良く噛んでしまう癖や習慣をなんとかしたい!という人は、まず生活習慣の見直しを考えましょう。
そして不調の原因それぞれに向けたアプローチが効果的です。
■対策① : ストレス対策
上手にストレスを発散する方法を考えることが大切です。
入浴やアロマなどでリラックスするほか、趣味や軽い運動をしてみるのもストレス発散になります。
■対策②: 疲れ対策
体の疲れをとるために、栄養バランスの取れた食事や適度な運動、たっぷりの睡眠で心身ともに健康な状態にすることで改善できることもあります。
ストレス対策にもある入浴も効果的です。普段シャワーを浴びるだけで血行が悪くなっている場合は、ゆっくりと湯船につかることで熟睡でき、
疲労回復につながることも。
■対策③: 胃腸の疲れ対策
暴飲暴食により胃腸が疲れている場合は、週末などを利用して、食べる量を少し減らしてみるのもよいかもしれません。
朝食をニンジンリンゴジュースや黒糖入りのショウガ紅茶に置換えるだけでも、消化のために働き続けていた胃腸にとって休息になります。
もちろん無理な断食、絶食は禁物です。
普段から「腹八分目」と「よく噛んで食べること」を心がけておくと、胃腸が疲れにくくなります。
■対策④: 胃腸の疲れ対策
頬のたるみが気になる人や頬の内側をよく噛んでしまうという人は、ガムを噛んで顔の筋肉を鍛えるのが効果的です。たくさん噛むと脳も活性化されますよ。
糖分が気になる場合はスルメもオススメです。
■対策⑤: 歯の噛み合わせ対策
虫歯の治療後などでなんとなく噛みづらいな、と感じる場合は、慣れるまではゆっくりと食べるようにすると良いでしょう。
顎関節症にかかった場合は、歯科医師の方にきちんと診てもらいましょう。
噛んでしまった後のケア方法 予防方法
噛んで傷ついてしまった口の中や舌については、ビタミンを積極的に摂取しましょう。
そのままにしておくと噛んでしまった箇所が炎症を起こし、口内炎になってしまうことも。
ビタミンA・B群・Cの役割で、しっかり回復させるのがポイントです。
また、口内を清潔に保つのも重要です。
雑菌の繁殖を防ぐため、うがいの回数を増やすことが効果的。
歯みがきも、いつもより丁寧なブラッシングを心掛けてみてください。
頰や舌を噛んでしまったあとは、刺激のある食事を極力避けて。
噛んで炎症を起こしてしまった部分が、さらに痛みを感じてしまうので要注意です。
注意!一度噛んでしまったところは何度も噛みやすくなる
噛んでしまった箇所は、いわゆる噛みやすい所。噛んでしまったことにより、頰や舌の粘膜が大きく腫れることがあります。
傷口になっていしまっているとそこから菌が入ってさらに腫れ上がり、何もしなくても歯にあたってしまうことも。
何度も同じ場所を噛んでしまうと、せっかくビタミン摂取などで回復していっても、修復が追いつかなくなることがあります。
口内の粘膜が隆起し、そのまま腫瘍になってしまう可能性もありますので要注意です。
まとめ 舌をよく噛む原因と予防
噛むという顎の動きは無意識のもの。ストレスや疲労、頰のたるみなどから顎の動きに不調が生じることで
頰や舌を噛んでしまうことがわかりました。
ストレスを発散してゆっくりと休養・栄養をとり、口内を清潔に保って噛んでしまったところが回復するのを待ちましょう。
ガムなどを噛んで顎の筋力を鍛えるのも、効果的です。
毎日の食事が楽しく、美味しく感じられるようになるために、普段からの自分の体をしっかりいたわってくださいね。
未来まで健康な顎と歯を保つために、毎日の心がけから始めてみてください。